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無意識に起こる脳の勘違いで人生を損している

健康

実は、私たちの脳は気付かないうちにたくさんの勘違いを起こしています。 人生で損をしないために、「脳の勘違い」に関する知識を

身に付けましょう。 ​​

①「プラシーボ効果を理解する」

プラシーボ効果は、思い込みが我々人間にいい影響を及ぼすというものです。 暗示や自然治癒力が影響していると考えられています。

例えば、効果があると思い込んで飲んだ偽薬(何も効果がない薬)により実際に体調がよくなったり、消費カロリーを具体的に意識して

運動した時の方が何も意識せず運動するよりも体脂肪が落ちたりする効果のことです。 これは脳が勘違いをすることで、

必要な脳内物質を分泌しているからなのです。 日本ジェネリック製薬協会のホームページによれば、病気の治癒におけるプラシーボ効果は

「体が本来もっているはずの自然治癒力に、患者さんの期待や暗示による効果などがプラスされて生じる結果」と認められており、

効果の高さにも納得です。 ​ 心理的効果は非常に高いため、いわゆる「思い込み」の力を侮ってはいけないようです。

②「認知的不協和の罠に気付く」

自分自身の考え方や言動・行動に矛盾を感じたときに抱える不快感やストレス、例えば「朝から晩まで一生懸命に働いているのに報酬が低い」

こうした感覚を認知的不協和と呼びます。 私たち人間は自ずとこの認知的不協和を嫌うため、何とかして解決しよう、という意識が

働きます。すると、脳は目の前の現実を正当化するようになるのです。つまり「この仕事は報酬は低いけど楽しくやりがいがある」

などという感じです。 この認知的不協和の罠にハマらない為にも「こうありたい」という希望や「○○はこうあるべき」という

前提を捨てて目の前の現実を客観的に見て、自分に都合のいいように考えていないかを意識することが大切です。 ​ ​

③「脳の前頭前野を鍛える」

自分を客観的に見たり論理的に考えるには、脳の前頭前野を鍛えることが有効です。その鍛え方を3つお伝えします。

まずは積極的に新しい経験をしましょう。大げさな事でなくても、いつもと違う道を通る、いつもと違う店に入る、いつもと違うメニューを

頼むなど小さな違いでも十分に脳に刺激を与える事ができます。

次に脳をしっかり休めましょう。人間の脳は睡眠中にその日の記憶を整理し、学習したことや経験などを脳に定着させているのです。

日中に与えた刺激の分しっかりと休養を取る(与える)ことも、脳を鍛えるのに大切なことの一つです。さらに、生活に余裕を持つ、

きちんと休息をとる、やるべき事をため込まない、などを意識して過度なストレスを抱えないようにしてください。

最後に、食事・睡眠・運動を整えましょう。栄養バランスの取れた食事、質のよい睡眠、適度な運動は前頭前野を活性化させるのに

不可欠な要素です。​ 脳の勘違いに気付き、生活の中の損を限りなく減らしていきましょう。