この仕事を続けていていいのか?価値観から考える


「どんな仕事をして生きていくか」は基本的に誰もが考えなくてはいけないテーマですが、同時に考えるのがとても大変な項目です。 今回は、自分はこれからどんな仕事をしてどのように生きていくべきなのか、考えるヒントをお届けします。
自分の価値観を知る
アメリカの教育学者であるドナルド・E・スーパーが提唱した14の労働価値というものがあります。これは仕事に対する人の価値観をまとめたものです。 まずは自分に重要なのはどの価値観なのか、必要ないものはどれか、を考えて自分自身が持っている価値観を明確にしましょう。
1.「能力の活用」…自分の能力を発揮できること
2.「達成」…良い結果が生まれたという実感
3.「美的追求」…美しいものを創りだせること
4.「愛他性」…人の役に立てること
5.「自律性」…自律できること
6.「創造性」…新しいものや考え方を創りだせること
7.「経済的価値」…たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること
8.「ライフスタイル」…自分の望むペース、生活ができること
9.「身体的活動」…身体を動かす機会が持てること
10.「社会的評価」…社会に仕事の成果を認めてもらえること
11.「危険性、冒険性」…わくわくするような体験ができること
12.「社会的交流性」…いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
13.「多様性」…多様な活動ができること
14.「環境」…仕事環境が心地よいこと
人間関係を整える
14の労働価値観があるように、当然、自分が大切にしたい価値観と他人が大切にしたい価値観は違います。そして違う価値観を持った人同士が対峙した時に衝突が起こります。 これはどちらが正しいというわけではなく、それぞれ自分の価値観においては正しいからこそ、衝突が起こるのです。 そこで重要なのは、価値観の解像度を上げる事です。 まず自分の価値観を要素に分けて分解しましょう。そして相手の価値観も同じように分解して、何が同じで何が違うのかを確認しましょう。 これを丁寧にやる事で価値観が合わない人とも和解できる可能性がグッと上がります。
複数の仕事で価値観を満たす
14の労働価値の中で大事な価値観がたくさんある方もいると思いますが、一つの仕事でそれを解決するのは難しいものです。その場合、一つの場所で全てを求めず、副業や趣味を活用することが大切です。 人生は長期戦。年令や状況によって価値観も変わっていきます。だからこそ価値観を分散させて生きていくことが有効になってくるのです。
自分の価値観を理解して仕事を選ぶことで、有意義な生き方を創り上げていきましょう。